奈良漬の酒粕は再利用できる!おいしい料理レシピのご紹介

奈良漬の酒粕は再利用できる!おいしい料理レシピのご紹介

奈良漬の袋を開けて奈良漬本体を食べたあとに残っている酒粕。甘くて豊かな香りがしているし、おいしい奈良漬の味を作ったもとだからそのまま捨てるのはどうももったいない。なにかに使えるんじゃないかと思いますよね。

そう考えた方、大正解!
奈良漬の酒粕は他のお料理に再利用できるんです。さらにこの奈良漬の酒粕にはおいしいだけじゃなく驚きの効果が。さっそくこの酒粕を使った美味しい料理レシピをみていきましょう。

奈良漬の酒粕とは

奈良漬は、塩漬けにした野菜を酒粕(日本酒を絞った後に残る搾りかす)に漬けて作る奈良県発祥の漬物です。つまり酒粕は奈良漬を漬ける「漬け床」なんですね。そして、この酒粕にはアルコールや栄養素だけでなく豊富な旨味成分がたっぷり含まれているんです。

塩の味しかしなかった野菜がここまで美味しい奈良漬になっていくのには酒粕に漬けてから短いものでも1年間、長いものでは5年以上もの歳月がかかります。その間、
・下漬
・中漬
・上漬
・仕上げ漬
と、4回の漬け替えを行い野菜の臭みと塩分を抜いて酒粕の味を入れていきます。

特に最後の仕上げ漬に使う「仕上げ粕」は一番おいしい酒粕。捨てるなんてもったいない!ぜひいろんな料理に応用してください。

奈良漬の酒粕4つの利用法

基本的には一般的な”粕漬”の料理法で使っていただければ良いと思います。
以下はその中でもお客様の声で好評だった奈良漬の酒粕の利用例をご紹介します。

豚肉の酒粕一夜漬け焼き

奈良漬の酒粕は再利用できる!おいしい料理レシピのご紹介|豚肉の酒粕一夜漬け焼き

酒粕が少なければお肉に塗り付けるような感じでもOKです。
奈良漬ならではの甘みのある酒粕の風味がお肉に加わるのみならず、フライパンで焼くことで酒粕の香ばしさが加わり、豚肉が絶品の味に仕上がります。
酒粕に含まれる酵素がお肉を柔らかくさせ、旨味を引き出す効果もあります。

<材料>
豚肉(ショウガ焼き用厚めスライス) 数枚
奈良漬の残り粕 適量

<作り方>

奈良漬の酒粕は再利用できる!おいしい料理レシピのご紹介|豚肉の酒粕一夜漬け焼き

奈良漬の酒粕は再利用できる!おいしい料理レシピのご紹介|豚肉の酒粕一夜漬け焼き

① タッパーに酒粕を敷くように塗り広げ、その上に豚肉をぺったりと置きます。

奈良漬の酒粕は再利用できる!おいしい料理レシピのご紹介|豚肉の酒粕一夜漬け焼き

② 冷蔵庫で半日~1日間置き、肉に酒粕の風味が移ったらOKです。

奈良漬の酒粕は再利用できる!おいしい料理レシピのご紹介|豚肉の酒粕一夜漬け焼き

奈良漬の酒粕は再利用できる!おいしい料理レシピのご紹介|豚肉の酒粕一夜漬け焼き

③ フライパンにアルミホイルを敷き、じっくり弱火で蓋をして焼きます。十分に味がついているので塩コショウは要りません。また、肉についている酒粕はそのまま食べらるので洗わないで大丈夫です。

サバ/シャケの粕漬け

奈良漬の酒粕は再利用できる!おいしい料理レシピのご紹介|サバ/シャケの粕漬け

お肉を漬けると同様、酒粕が少なければ塗り付けるような感じでもOKです。
サバやシャケなど、風味の強い魚ととてもよく合います。
素材の味が酒粕で芳醇なうまみとなって口の中で膨らみます。グリルで焼くときは焦げやすいので気を付けて

奈良漬の酒粕は再利用できる!おいしい料理レシピのご紹介|サバ/シャケの粕漬け

<材料>
塩サバ・塩シャケなどの魚 数切れ
奈良漬の残り粕 適量

<作り方>

奈良漬の酒粕は再利用できる!おいしい料理レシピのご紹介|サバ/シャケの粕漬け

奈良漬の酒粕は再利用できる!おいしい料理レシピのご紹介|サバ/シャケの粕漬け

① タッパーに酒粕を入れ、その中に魚を入れます。

奈良漬の酒粕は再利用できる!おいしい料理レシピのご紹介|サバ/シャケの粕漬け

② 冷蔵庫で半日~1日間置き、魚に酒粕の風味が移っていたらOKです。

奈良漬の酒粕は再利用できる!おいしい料理レシピのご紹介|サバ/シャケの粕漬け

奈良漬の酒粕は再利用できる!おいしい料理レシピのご紹介|サバ/シャケの粕漬け

③ フライパンにアルミホイルを敷き、じっくり弱火で蓋をして焼きます。焼けた酒粕が香ばしい風味を加えてくれます。

火で炙っておつまみに。

奈良漬の酒粕は再利用できる!おいしい料理レシピのご紹介|火で炙っておつまみに。

居酒屋経営のお客さんのお店で裏メニューとして大人気。
待ってる間の香りでも、出来上がってからの美味しさでも日本酒が進んでしまう魅惑のおつまみ。

<材料>
割り箸 数膳
奈良漬の残り粕 適量

<作り方>

① 割ってない割り箸の太い部分にたっぷりと酒粕を塗る。

奈良漬の酒粕は再利用できる!おいしい料理レシピのご紹介|火で炙っておつまみに。

② 火の近くで丹念に焼く。

③ 外側をカリッと香ばしく、内側がトロっと焼けると最高です。

奈良漬風浅漬け

奈良漬の酒粕は再利用できる!おいしい料理レシピのご紹介|奈良漬風浅漬け

奈良漬の風味がやや移った程度の浅漬け。
野菜のフレッシュ感と食欲をそそる奈良漬風味の組み合わせ加減を試しながらお楽しみください。
水分が多く傷みやすいので冷蔵庫に保管のうえ 2・3日内で食べきってください。

奈良漬の酒粕は再利用できる!おいしい料理レシピのご紹介|奈良漬風浅漬け

<材料>
きゅうり、にんじん、大根など 適量
塩 適量
奈良漬の残り粕 適量

<作り方>
① 野菜は味の入りがよいように適度な大きさに、斜めまたは垂直に輪切りする。

奈良漬の酒粕は再利用できる!おいしい料理レシピのご紹介|奈良漬風浅漬け

② 野菜に塩を擦り付けて、ジップロックなどで封をして3~4時間 重石をする。

奈良漬の酒粕は再利用できる!おいしい料理レシピのご紹介|奈良漬風浅漬け

奈良漬の酒粕は再利用できる!おいしい料理レシピのご紹介|奈良漬風浅漬け

③ 漬かった野菜をキッチンペーパーでしっかり拭き取る。
④ 酒粕に漬け込む、または酒粕を擦り付けてジップロックに入れる。
⑤ 1日~3日で様子を見て酒粕の風味が移っていればできあがり。

まとめ

お肉や魚の一夜漬けは絶品の美味しさ!しかもたった一日、漬けて焼くだけの超簡単メニューなのでめちゃめちゃおススメです。

奈良漬の酒粕は奈良漬用の味付けがされているので「甘酒」や「粕汁」には向きませんが、このほかにもいろんな料理に使えそうですね。
料理の本では固く水を切った豆腐を酒粕に漬けてもうまいと紹介されていたので是非チャレンジしたいと思います。

奈良漬のまわりについている脇役の酒粕ですが、実はうまみや栄養、素材を美味しくする酵素が含まれている素晴らしい食材でした。
さらに酒粕にはほかにも肥満を抑えたり肌に良い成分コラーゲンを増やす効果もあるようです。おいしいうえに魅力の効果があるなんて最高ですね!
ぜひいろんな使い方をしてみてください。