【プロ監修】奈良漬のおいしい食べ方3つのポイント

【プロ監修】奈良漬のおいしい食べ方3つのポイント

漬物の中でも高級品とされる奈良漬。
せっかくなので、おいしく食べたいですよね。

でも、奈良漬が初めてで食べ方がわからない、という方も多いのでは。
そこで、奈良漬屋がオススメするおいしい奈良漬の食べ方3つのポイントをご紹介します。

【ポイント1】奈良漬は洗ったほうがいい?

【プロ監修】奈良漬のおいしい食べ方3つのポイント|【ポイント1】奈良漬は洗ったほうがいい?

奈良漬を見ると、まずはじめに目につくのが周りについている茶色いペースト。
漬物についているんだから「ヌカ」?それとも「味噌」?
食べていいのか悪いのか戸惑っちゃうし、取り出すときに手やまな板を汚してしまうのでちょっとめんどくさいですよね。

答えは「酒粕」。
日本酒をもろみから絞った後に残る搾りかすです。
ただし、搾りかすといっても、芳醇な日本酒の香りがいっぱい詰まっているうえ、原料である米の成分が旨味に変わっている独特の調味料。奈良漬の味をつくりあげる、とってもおいしいものです。
さらに、酒粕に含まれているアルコール分が雑菌の繁殖を防ぐ効果があったり、消化を助ける酵素がたっぷり含まれていたりといいことずくめ。
奈良漬は酒粕のおかげで味が付いたり長期間保存できたりするんですね。

ところで、酒粕はいらないものだと思ってジャブジャブと水で洗い流してしまう人、要注意!
奈良漬を水洗いすると、あるべき風味や香りまで一緒にごっそりと落ちてしまいます。
また、酒粕は水と混ざると傷みやすい性質があります。奈良漬をお皿に盛っても1日で全部食べてしまいませんよね。残りをタッパーなどに入れて置いておくのに長期間保存出来なくなってしまいます。

ということから奈良漬の酒粕は水洗いせず、こそげとったりキッチンペーパーでふき取るなどしてください。奈良漬に酒粕が多少ついたまま食べても問題なくおいしく召し上がれますよ。

【ポイント2】カットの厚みはどれぐらい?

【プロ監修】奈良漬のおいしい食べ方3つのポイント|【ポイント2】カットの厚みはどれぐらい?

奈良漬の味わいは それ自身のおいしさもさながら、ウリのパリッパリッ、きゅうりのサクサクとした歯ごたえ。噛んだとたん口の中でパッと弾けて味が広がり、溢れた香りが鼻にスウッと抜ける感覚がたまりませんね。ご飯が止まりません。

この味と歯ごたえをしっかり感じるベストの厚みは5mm。もしこの厚みで味が濃すぎるとなれば、幅や長さを半分にするなど調整してお好みを探してみてください。

【ポイント3】おいしい保存方法は?

【プロ監修】奈良漬のおいしい食べ方3つのポイント|【ポイント3】おいしい保存方法は?

奈良漬で一番人気は「瓜」。当店の瓜の奈良漬は1本まるごとで約300gです。とうてい一回で食べきれる量ではありませんよね。何日かに分けて保存しながら食べるのが一般的です。
となれば気になるのがその保存法。
食べる時期によって保存方法を変えるのがオススメです。

・すぐに食べる分は食べる大きさにカットしてタッパーなどで冷蔵庫保管。
・すぐに食べない分は元々入っていた酒粕に包んで冷蔵庫保管。
酒粕で包んでおくことで奈良漬本来のみずみずしさが損なわれずに長期保管できます。

ちなみに、奈良漬に酒粕をつけないで真空パックするとどうなるでしょう?

答えはウリの旨みが詰まったドリップが全部浸み出てペッチャンコになってしまいました。
つまり、奈良漬と一緒にある酒粕が旨味とみずみずしさ、歯応えをキープしてくれているのですね。

おわりに

【プロ監修】奈良漬のおいしい食べ方3つのポイント|おわりに

いかがでしたか。
奈良漬の周りについているナゾのペースト「酒粕」。酒粕は奈良漬にとって大事な調味料だったんですね。1年以上もの長い時間をかけて作った奈良漬。この記事を読んで、おいしい食べ方でお召し上がりください。