奈良漬のアルコール|気になる影響とその対応3選

奈良漬のアルコール|気になる影響とその対応3選

おいしいご飯にピッタリのお供といえば、奈良漬。
ついつい食べ過ぎちゃってちょっといい気分になった経験がある人も多いのでは。

そこで今日はそのいい気分にさせてしまう「奈良漬のアルコール」についてのお悩みと解決法をご紹介します。

奈良漬にはどのぐらいのアルコール量が含まれているか

奈良漬のアルコール|奈良漬にはどのぐらいのアルコール量が含まれているか

はじめに、奈良漬にはどれぐらいのアルコールが入っているのか、お酒のアルコール度数と一緒にみてみましょう。
(種類ごとの目安です)

酒の種類 アルコール度数
日本酒 約15度
ワイン 約14度
ビール 約5度
缶チューハイ 約5度
奈良漬 約5度

結構な量が含まれていますね。そもそも奈良漬とは、日本酒を絞った後に残る酒粕で漬け込んだ漬物。いくら絞ったからといって、日本酒に準じたアルコールが含まれているのも当然ですね。

奈良漬を食べて酔っ払ってしまうことがあるのも無理のないことです。

奈良漬はこんなときに食べても大丈夫?

奈良漬にアルコールが結構含まれているとなると、やはり気になるのがその影響。
そこで、それぞれの状況別に奈良漬を食べた時の影響を考えてみましょう。

車などの運転の前

奈良漬のアルコール|車などの運転の前

当店に来られるお客様でも、車の運転があるからと奈良漬の試食をためらわれる方もしばしばいらっしゃいます。

いわゆる「飲酒運転」となるのは2つです。
・酒酔い運転 アルコールの影響により正常な運転ができないおそれがある
・酒気帯び運転  呼気1リットル中のアルコール量が一定量(0.15 mg)に達している

アルコール濃度やその影響については個人差はあるものの以下のようなデータがあります。

「1単位(ビール中びん1本、日本酒1合、焼酎0.6合)のアルコールを飲んだときの血中アルコール濃度は、0.02~0.04%です。これは、呼気1リットル当たりのアルコール量に換算すると、0.1~0.2mgに相当します。」

(引用:公益社団法人 アルコール健康医学協会

飲酒運転となるには、奈良漬と同程度のアルコール度数であるビールで中びん1本相当となります。ということは、奈良漬を数切れ食べたぐらいでは違反アルコール濃度には程遠いレベル。

交通違反となるアルコール濃度になるために必要な奈良漬は約60切れ(約400g)もの量となります。

(引用:飲酒運転摘発逃れに悪用-「奈良漬」60切れ食べなきゃ無理(産経新聞、2009年1月24日)

自分自身が奈良漬屋でもそんなに一気に奈良漬は食べませんのであまり神経質にならなくても良いでしょう。

ただし、お酒に弱いかたは要注意!
実際、奈良漬を食べることで顔がポワッと火照って赤くなり、ちょっといい気分になってしまうのは間違いなく酔っ払っている証拠。

注意力や判断力が落ちたり、とっさの対応ができなかったりすることで、 交通事故の危険があります。

絶対に運転してはいけませんよ!

妊娠中

奈良漬のアルコール|妊娠中

お腹に新しい命が宿り、周囲からもおめでとうの声が続々と届いたり、初めての経験に戸惑いを覚えたりする時期。

アルコールは、お母さんの血液を通じてストレートにお腹の赤ちゃんに届くそうです。

お母さんはある程度アルコール分解能力を持っていますが、お腹の赤ちゃんは今から脳を含む体のつくりが出来上がっていく最も大事な時期。

赤ちゃんの明るい未来のため、妊娠中のお酒はジッと我慢するしかないですね。

奈良漬であっても、アルコールが含まれているので基本的に摂取するのは控えるべきでしょう。

授乳中

奈良漬のアルコール|授乳中

授乳中も妊娠の時期と同じくお母さんの体に入ったアルコールは母乳を通じて直接赤ちゃんの体に入ってしまいます。

この時期の赤ちゃんは臓器そのものが未熟な状態。
アルコールの分解能力なんてとうてい持ち合わせていません。

妊娠中と同じく、飲酒はおススメできません。
奈良漬を食べるのは赤ちゃんの乳離れが終わってからのお楽しみですね。

お子様

奈良漬のアルコール|お子様

奈良漬を初めて食べた時の記憶って いかがでしたか。
子供の時に初めて食べて「うわっ、酒くさい!」と言った方も多いのではないでしょうか

実際お店に来られるお客様でも「子供の時は嫌いだったのに大人になって改めて食べると奈良漬って美味しいね」と言われる方が本当にたくさんいらっしゃいます。

アルコールの風味に慣れていない子供たちには奈良漬はまだ早いのかもしれませんね。

でも、アルコール分をうまく飛ばせば、お子さんでも奈良漬をおいしく召し上がっていただけると思います。

奈良漬のアルコールを飛ばして美味しく食べる方法

奈良漬のアルコール|奈良漬のアルコールを飛ばして美味しく食べる方法

お子さんだけでなく、奈良漬はアルコールがあるからダメだ、でも食べたい、でもダメだ・・・
そんな悩みを簡単に解決する、アルコールを飛ばして美味しく食べる奈良漬屋の知恵をご紹介します。

奈良漬を切ってしばらく置いておく

アルコールは揮発性のため、奈良漬をカットしてテーブルの上などに置いておくとアルコールがどんどん飛んで行きます。
切り出したばかりの奈良漬が アルコールの刺激で辛く感じるのに比べ、切って置いておいた奈良漬は、ややまろやかな風味で甘味も強くなって食べやすくなっていることでしょう。
やや薄めにスライスして2・3時間程度置いておくとずいぶん変わりますよ。

熱いお湯でお茶漬けにして食べる

熱々のお茶漬けにお漬物、最高の取り合わせですね!
奈良漬をお茶漬けにして食べると、熱さでアルコールが揮発するとともにお茶でアルコールが薄まるので、一気に食べやすくなります。

お弁当のご飯のところに入れておく

お弁当の白飯の上に奈良漬を置いてあれば、食べる時間までに奈良漬のアルコールやうまみが白飯にうつるとともに酒臭さも薄まっています。

まとめ

いかがでしたか?
アルコール分の強い奈良漬、他の漬物にはない独特の風味がありますね。
このアルコールの特性をよく理解して、美味しく楽しく味わっていただければと思います。
おっと、そのぶん食べ過ぎに注意!してくださいね。